なぜ「出雲駅」ではなく「出雲市駅」と呼ばれるのか?その名前に込められたストーリー

島根県にある「出雲市駅」はご存じでしょうか?

駅名に「市」がついていることで、少し違和感を感じる方もいるかもしれません。

「出雲駅」ではなく、なぜ「出雲市駅」という名称になったのでしょうか?

出雲大社で有名な出雲市の玄関口ともいえるこの駅名について、多くの方が「どうして?」と疑問を抱いているようです。

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なぜ「出雲駅」ではないのか?

私も最初に「なぜ『出雲駅』じゃないんだろう?」と思いました。

しかし、調べていくうちに、その背後には非常に興味深い歴史が隠されていることがわかりました。

今回は、「出雲市駅」という駅名にまつわるエピソードをご紹介したいと思います。

鉄道ファンだけでなく、歴史や地理に興味がある方にも楽しんでいただける内容になっていると思います。

まずは、今回のポイントを簡単に整理してみました。

  • 出雲市駅の名前の由来
  • 「市」がつく駅名の特徴
  • 出雲大社との関連性
  • 駅名が変更された経緯
  • 現在の駅名と違和感の理由

それでは、ひとつひとつ詳しく見ていきましょう!

出雲市駅の名前の由来

まずは、出雲市駅の名前がどのようにして決まったのかを見ていきましょう。

実は、この駅は最初から「出雲市駅」と呼ばれていたわけではありません。

1910年(明治43年)の開業時には「出雲今市駅」という名前がついていました。

「今市」という名前は、当時駅が位置していた「簸川郡今市町」に由来しています。

その後、2年後には出雲大社へ向かう「大社線」が開通しました。

「出雲今市駅」という名前には、出雲大社へ行くための乗り換え駅という意味も含まれていたと考えられます。

「出雲」を付けた理由は、ただの「今市駅」だとわかりづらいからだったのかもしれません。

その後、戦前に出雲市が誕生し、1957年(昭和32年)4月に現在の「出雲市駅」に改名されました。

なぜ「出雲駅」ではないのか?

ここで一つ疑問が浮かびます。

「どうして『出雲駅』ではなく『出雲市駅』になったのだろう?」ということです。

実は、この疑問については駅に掲示されていた案内板に答えが書かれていました。

その内容には、「出雲大社の最寄り駅と誤解されないため」と説明されていました。

なるほど、出雲大社へ行く人が間違えないように、という理由だったのですね。

「市」がつく駅は他にもある?

ところで、「市」がつく駅は他にも存在します。

例えば、大阪府にある「高槻駅」と「高槻市駅」、栃木県の「足利駅」と「足利市駅」などがそうです。

これらの駅は、先に「〇〇駅」が開業し、その後に「〇〇市駅」が誕生したケースです。

興味深いのは、「市」がつく駅は私鉄の路線に多く見られるという点です。

JRに比べ、私鉄の駅が後から開業したことが関係しているのかもしれませんね。

「出雲駅」という駅は存在しない

実は、「出雲駅」という駅は存在しません。

ここで再び、出雲大社とのつながりが浮かび上がってきます。

1990年までは、「大社線」という路線があり、出雲大社の最寄り駅は「大社駅」でした。

しかし、その路線は廃止されてしまいました。

さらに、2005年には大社町が出雲市に合併されました。

この結果、「出雲市駅」との区別が必要なくなり、現在の名称が定着したのです。

この経緯が、現代の人々が「出雲市駅」に違和感を感じる理由かもしれません。

出雲大社の名前を持つ駅名に関する問題

しかし、ここで話が終わるわけではありません。

大社線が廃止された後、出雲大社に関連する駅名をどうすべきかという問題が浮上しました。

注目されたのは、出雲市駅から2駅離れた「出雲神西」駅でした。

この駅はもともと「神西駅」として開業しましたが、1993年から1999年の間は「出雲大社口駅」と改名されていました。

市はここから出雲大社へのバス路線を運行しようと考えましたが、利用者が少なく計画は中止となりました。

その結果、「出雲」の部分を外し、元の「神西駅」に戻されました。

駅名を変更するためにかけた費用は無駄になってしまったのです。

ちなみに、2024年の夏には「大社高校」が甲子園でベスト8に進出し、大きな話題となりました。

この高校は、旧大社町に位置しており、「大社」という名前がこうして今も残っているのです。

こうして見ると、駅名はその土地の歴史や変遷を反映していることがよくわかりますね。

まとめ

「出雲市駅」という名前を最初は不思議に感じましたが、調べてみるとその背後には様々な歴史や事情が隠されていることがわかりました。

駅名一つにも、これほど奥深い背景があるとは驚きです。

皆さんの地元にも、不思議に思う駅名はありませんか?

そこにも、興味深い物語が隠されているかもしれませんよ。